いつの間にか増えすぎて、部屋のあちこちにのたくっているポンコツ写真機。この際このガラクタ機材を評価し直し、いらないモノを叩き売ってしまおうと目論み、このブログカテゴリーを始める事にしました。
No1 Nippon Kogaku NIKKOR-S Auto 1:2.8 f=35mm
このレンズは1959年ニコンFマウントが始まった、つまりニコンFの発売と同時に発表された4モデルの内の一本で、Fマウント最古参のレンズです。その後デザインの変遷はあるものの、Ai-sの時代までずっと作り続けられています。このレンズはレトロフォーカスと呼ばれる手法で設計され、6群7枚のレンズで構成されていますので、現代の35mmに比べたら銅鏡の長さが長いのも特徴です。
私の手元にあるこのレンズには、”Nippon Kogaku”の銘がありますから1970年以前に作られています。すでに40年ほども前のレンズという事になります。
私はこのレンズを、ポンコツ写真機のドロ沼にはまってまもなくですから、92年頃に広島の中古屋で購入したと記憶しています。
私のポンコツ写真機趣味は、眺めたり磨いたりするのが主流の、だいぶイジケタ形になっています。ですから、このレンズもたまにしか使っていないのです。しかし、ある時に撮った桜の花の発色に、心引かれた事があります。
マニア本などではこのレンズを、エクタクローム風発色などと私には理解できない表現で説明したものがあります。お陰でエクタクローム(コダック社のリバーサルフィルムのひとつ)の発色の特徴まで調べてみる事になりました。
つまりは、ヨーロッパ風の肌色が引き立つ、暖色系の発色と言う事らしいのですが、私にはこのレンズの発色は、シアン・マゼンダ・イエローの中で言えば、イエローが勝った発色に見えます。
実はこのレンズは私のD70に装着出来るのです。一般に Ai 以前の旧レンズはデジ一眼に取り付かないと言われます。確かに取り付かないモノも多いのですが・・・・
私の手元にある ”Nippon Kogaku ”銘のレンズはみな取り付けられるばかりか、ちゃんと作動するのを確認しています。
しかし、取り付かない理由も、カメラ側 Ai ピンの僅かな干渉ですから、メーカーがあとコンマ何ミリかを削ってくれればよかったわけで、このあたりは、古い自社製品やそのユーザーを大事にするニコン様らしくありません。
・・・で、このボディだけのNikonF2の2枚の写真は、D70に取り付けたこのレンズで撮りました。30cmまでよれますのでこのようなブツ撮りにも使えます。
この写真は開放で撮っていますのでほどよくぼけてますが、外で絞って使う分には、無限遠付近の被写界深度がかなり深く、パンフォーカスでスナップにも使えます。
他のレンズで撮った写真(レンズが写っている写真)と比較すると、同じ条件で撮ったモノなのに明らかに発色が違うのがお解りいただけるかと思います。
外に持ち出してモノクロフィルムで撮って見ましたが、やっぱり不思議な発色で、けっこうシャープでもあります。
まだまだ使えるレンズです。
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